学習塾がYouTubeで生徒を集める時代に!はじめての動画活用術
2025.11.13

近年、SNSや動画の発信力が飛躍的に高まり、学習塾業界でも「YouTube集客」が注目を集めています。
しかし、「何を投稿すればいいのか分からない」「動画で本当に生徒が増えるの?」と感じている塾も多いことでしょう。
この記事では、そうした不安や疑問を解消しながら、学習塾×YouTubeの最新トレンドと、効果的な動画活用のステップを解説します。
初めてでも実践しやすい内容で、塾の魅力を最大限に伝える方法が分かります。
もくじ
なぜ今「学習塾×YouTube」なのか?

教育業界でもデジタル化が進み、保護者や生徒が情報を得る手段は大きく変わりました。今や「塾を探す」「講師を知る」「合格体験を聞く」など、すべてがYouTubeで完結する時代なのです。
なぜ今、学習塾がYouTubeを活用すべきなのか解説します。
教育業界でも進む動画シフトの波
スマートフォンとYouTubeが生活の一部となった今、動画は新しい口コミとして教育現場にも広がっています。
特に10代・20代の若年層では、検索エンジンと並んでYouTubeを情報収集の手段として活用する傾向が強まっています。
実際、LINEリサーチの調査によると、スマートフォンで調べものをする際、10代の男女はGoogle検索に次いで約70%がYouTubeを利用していることが分かっています。
この結果からも、YouTubeが単なる娯楽としてだけではなく、学びや情報収集の主要なツールとしても定着していることがうかがえます。
動画シフトが進む背景には、以下のような変化があります。
・生徒が「どんな先生が教えているか」を動画でチェックするようになった
・保護者が「塾の雰囲気や安全性」を動画で確認するようになった
・塾側もパンフレットや広告では伝わらない熱量を動画で表現できるようになった
つまり、YouTubeは信頼を生むメディアへと進化しており、教育業界でも欠かせない発信の場になっています。
「地域名+学習塾」で動画がないことによる機会損失
Googleで「〇〇市 学習塾」と検索すると、地図やWebサイトだけでなく、動画コンテンツが検索結果に表示されるケースも増えてきています。
最近では、GoogleがYouTubeなどの動画を検索結果に積極的に組み込むようになっており、塾の動画を公開しているだけで発見されやすくなる可能性が高まっています。
YouTube動画がSEOの一部として強く評価されている証拠です。しかし、多くの塾ではまだ動画を活用していません。
これは大きな機会損失につながります。
・検索結果に動画が表示されず、他塾の情報に埋もれてしまう
・顔が見える塾と比較され、信頼面で差をつけられてしまう
・塾の雰囲気や指導スタイルを伝えるチャンスを逃している
「動画がない=認知される機会を失う」時代とも言えます。地域密着型の塾こそ、YouTubeで見える化を進めることが集客の第一歩です。
YouTubeがもたらすSEO効果と拡散力
YouTubeはGoogleが運営するプラットフォームであり、動画が検索結果に優先表示されやすい特性を持っています。
つまり、正しく運用すれば、Google検索×YouTubeおすすめ動画の両面で露出を増やすことが可能です。
さらに、動画はテキストよりも記憶に残りやすく、SNSでシェアされる拡散性にも優れています。
・動画がGoogle検索の上位に表示されWebサイトへの流入が増える
・YouTubeの「関連動画」や「おすすめ」に表示され新たな視聴者に届く
・一度投稿した動画が長期的に再生され広告費をかけずに集客資産になる
継続的に発信を続けることで、認知→信頼→問い合わせという自然な集客導線を作ることができます。
学習塾にとってYouTubeは、単なる宣伝ではなく育てる資産として活用すべきツールなのです。
教育機関がYouTubeを活用する3つのメリット

学習塾がYouTubeを活用する最大の強みは、「伝わる・残る・広がる」の3つです。チラシや広告とは違い、動画は塾の人と想いを長期的に届けることができます。
教育機関がYouTubeを導入する具体的なメリットをご紹介します。
① 塾の雰囲気・講師の人柄をリアルに伝えられる
動画の最大の魅力は、「リアルに伝わること」です。講師の声や話し方、教室の空気感など、文字や写真では伝わりにくい部分を視覚と音で届けられます。
・生徒や保護者が入塾前に安心感を持てる
・授業の雰囲気や講師の熱意がダイレクトに伝わる
・短時間で「どんな塾なのか」を理解してもらえる
特に教育サービスでは、「何を教えるか」よりも「誰が教えるか」が信頼の決め手になることが多いです。
動画を通して講師の人柄を発信することで、初対面の段階から安心感と親近感を築けます。
② 広告より長期的に効果が続く「資産型コンテンツ」
YouTubeのもうひとつの強みは、「投稿した動画が長く見られる」ことです。広告のように掲載期間が終わって消えることはなく、過去の動画も検索や関連動画経由で新しい視聴者に届き続けます。
・広告費をかけずに継続的な集客が可能
・「勉強法」や「入試対策」など、通年で需要があるテーマが多い
YouTubeは一度発信すれば価値が積み上がるメディアです。短期的な反応だけでなく、長期的な資産として塾のブランドを育てることができます。
③ 認知拡大とブランディングを同時に実現できる
YouTubeは拡散性と信頼性の両立が可能なプラットフォームです。動画が「おすすめ」や「関連動画」に表示されることで、塾の存在をまだ知らない層にも自然に届きます。
・地域外からの視聴も増え、オンライン指導にも発展しやすい
・継続的な発信で、塾の理念や教育方針をしっかり印象づけられる
・「教育に本気な塾」というブランドイメージを確立できる
YouTube運用は、単なる集客ツールではなく、塾の価値を社会に発信するブランディング戦略でもあります。目先の反応だけでなく、「地域に信頼される塾」へと成長するきっかけになるのです。
成功するYouTubeチャンネルのポイント

YouTubeで成果を出している学習塾には、明確な共通点があります。
なんとなく動画を投稿するだけでは成果につながりません。塾がYouTubeで成功するための基本ポイントを解説します。
目的設定が成功のカギ
まず、大切なことは、「この動画で何を達成したいのか」を明確にすることです。目的が定まっていないと、発信内容がブレて視聴者にも響きません。
塾がYouTubeを活用する目的は、大きく次の3つに分けられます。
・認知
塾名・講師・雰囲気をまず知ってもらい興味を持つきっかけを作る
(例:「塾紹介動画」「ショート動画で学習の豆知識」「講師の日常」)
・集客
入塾や体験授業への導線を作る
(例:「授業の一部公開」「保護者向け案内」)
・信頼構築
教育方針や講師の想いを発信し、ブランド力を高める
(例:「学習のコツ」「受験アドバイス」)
このように目的を明確にしておくと、動画企画の方向性が定まり、視聴者との信頼関係を築きやすくなります。まずは「誰に・何を伝えたいのか」を決めることから始めましょう。
「見られる」動画づくりの基本
良い動画は「内容が良いだけ」ではなく、「見られる仕組み」が作られています。教育系チャンネルを成功に導く3つの基本を押さえましょう。
・サムネイル
一目で内容が伝わるデザインを意識
(文字は短く・強調ワードを入れる)
・タイトル
検索を意識したキーワードを入れる
(例:「英語 長文 コツ」「数学 苦手 克服」など)
・構成
最初の10秒でこの動画を見るメリットを提示する
(例:「計算が速くなるコツ」「難しい〇〇の覚え方」など)
需要のあるトピックを選ぶ
特に教育動画は、視聴者が「すぐに役立つ情報」を求めています。専門的な内容ほど、わかりやすく・簡潔に伝える力が信頼を生むポイントです。
継続運用のコツ
YouTubeで結果を出す塾は、例外なく「続けている塾」です。一度のヒット動画よりも、コツコツと発信を続けることが最も大切です。
・週1回以上の投稿を目安に更新を習慣化する
・コメント欄の質問には丁寧に返信して信頼を築く
・アンケートやリクエスト機能で、視聴者と一緒にチャンネルを作る
また、YouTubeアナリティクスを活用して、再生時間・クリック率・離脱ポイントをチェックすることで改善のヒントが得られます。
データをもとに改善を重ねることで、動画の質もチャンネル評価も向上していきます。
継続発信とコミュニケーションを積み重ねることで、「応援されるチャンネル」へと育っていくのです。
YouTube動画活用の成功事例

学習塾がどのようにYouTubeで成果を上げているのか、代表的な成功事例を紹介します。
武田塾チャンネル:授業をしない学習法で信頼を獲得

「授業をしない塾」という革新的なコンセプトを動画で全国に発信し、教育業界に新風を巻き起こした武田塾です。
参考書の使い方や自習の進め方など、受験生の実践に役立つ内容を体系的に配信しています。
・講師自身が登場し、学習法を具体的に解説
・各教室の雰囲気が映像で伝わり、安心感を醸成
・定期的な更新でブランド信頼を維持
受験生だけでなく、保護者からも「動画で理念が伝わる」と評価され、塾のブランド構築に成功した好例です。
大学受験pispis:診断×ノウハウ動画で受験生に人気

引用元:こうじ先生@大学受験pispis
こうじ先生が運営する大学受験pispisは、「自分に合った勉強法」を見つけられる診断型コンテンツが人気のチャンネルです。
志望校別アドバイスなど、動画視聴を通して受験対策が自動的に明確になります。
・タイトルとサムネが的確でクリック率が高い
・エンタメ要素を取り入れたショート動画で、若年層への認知を拡大
(例:MBTIタイプ別「受験生あるある」「勉強スタイルの違い」など)
トップページや各動画概要欄に無料診断できるLINEへの導線を配置しています。診断で興味を喚起し、そのまま個別アドバイスや塾案内につなげる、自然で負担のない導線設計が特徴です。
教育動画をエンタメ化しながら集客につなげた好例で、受験業界でも注目されています。
Polaris 吉村塾:逆転合格を支える誠実な発信

引用元:逆転合格専門塾ポラリスアカデミア
「逆転合格専門塾」として知られるPolaris吉村塾は、派手さよりも誠実さを重視した発信で支持を集めています。
講師・吉村先生が自ら語る動画は、受験生の不安に寄り添いながら希望を与える内容です。
・実際の生徒事例や逆転ストーリーを紹介
・指導方針や勉強法を丁寧に言語化
・学生が共感しやすいようなコントのショート動画を作成
吉村先生がコメント欄に一つひとつ丁寧に返信するスタイルが特徴です。受験生の悩みに寄り添う姿勢が視聴者に安心感を与え、深い信頼関係の構築につながっています。
動画を通じて「勉強を教える塾」から「努力を支える塾」へ。誠実なブランディングの成功例です。
CAST DICE TV:東大卒塾長が語る実践的な学び

出典元:CAST DICE TV
開成高校・東京大学出身の塾長・小林尚氏が運営するCAST DICE TVは、学びの「本質」を軽快なトークで伝える教育系YouTubeです。
勉強法だけでなく、大学選びやキャリアまで扱う幅の広さが魅力です。
・難関大受験×実体験の深みある内容
・“タメになるけど面白い”構成で再生数を拡大
(例:「意外と知らない 医学部序列の世界」など)
・若手講師との掛け合いでチャンネルに親近感
教育×エンタメの融合により、“学びを楽しむ塾”というポジションを確立しています。
てんチャンネル:高校生目線のリアルな受験情報

出典元:高校生の味方 てんちゃんねる
フリー塾講師てんどう氏が運営する「てんチャンネル」は、高校生や保護者に寄り添う温かみのある教育チャンネルです。
現役講師ならではの視点で、受験のリアルをわかりやすく伝えています。
・総合型選抜や推薦入試など多様な受験情報を発信
・視聴者に話しかけるような距離感の近いトーン
・コメント返信などで関係性を育む姿勢が魅力
勉強だけでなく進路の悩みも相談できる塾として共感を呼んでいます。

出典元:マナビズムチャンネル 大学受験勉強法&参考書ルートや使用法
難関私大専門塾マナビズムが運営するこのチャンネルは、早慶・GMARCH・関関同立など難関大志望者に特化した動画を発信しています。
体系的な学習ルートや参考書の使い方を丁寧に解説しています。
・合格者の実例をもとにした実践的アドバイス
・各大学に合わせた「戦略的学習法」を公開
・映像演出も洗練され、ブランド感を強化
戦略型塾×映像ブランディングの成功事例として、教育業界のモデルケースになっています。
初心者でもできる!はじめての動画活用ステップ

「動画は難しそう」と感じる塾経営者や講師の方も多いですが、実はスマホ1台からでも十分始められます。
大切なのは、「しっかり作り込まれたプロ並みの動画」よりも「必要な情報が分かりやすく伝わる内容」です。
初めてYouTubeを活用する学習塾が、無理なく成果を出すための3つのステップをご紹介します。
STEP1:テーマ設定「誰に」「何を」伝えるかを明確にする
動画づくりの第一歩は、目的をはっきりさせることです。どんなに映像がきれいでも、「誰に向けた動画なのか」が曖昧だと視聴者の心に届きません。
効果的なテーマ設定のポイントは次のとおりです。
・「受験勉強のコツ」「塾紹介」「講師インタビュー」など、目的を具体的に決める
・生徒や保護者が実際に検索しそうなキーワードを盛り込む
・1本の動画で伝える内容は1テーマに絞る
特に教育系では、講師の考え方や塾の理念をシンプルに語るだけでも十分な訴求力があります。まずは誰に話しかけるのかを明確にしてみましょう。
STEP2:撮影・編集はスマホでもOK!伝わる構成を意識する
高価な機材がなくても、スマホ1台で十分に伝わる動画が作れます。
初心者でも実践できる撮影・編集のポイントは以下の通りです。
・明るい場所・静かな環境で撮影(自然光が最適)
・冒頭10秒で“何がわかる動画か”を明示する
・カット編集や字幕アプリ(CapCut・VNなど)でテンポを整える
・サムネイルには「感情+キーワード」を入れる
(例:「不安が消える! ○○高校合格のポイント」)
教育動画は内容が真面目になりがちですが、共感できるトークやエンタメ要素を掛け合わせた内容が、最後まで見てもらえる鍵になります。
STEP3:投稿後の分析と改善で継続的に伸ばす
YouTube運用のコツは「出して終わり」にしないことです。データを見ながら少しずつ改善することで、確実にチャンネルは育っていきます。
注目すべき分析ポイントは以下の3つです。
・クリック率(CTR):タイトル・サムネが刺さっているか確認
・平均視聴時間:どの場面で離脱が多いかを把握
・コメント・高評価数:視聴者の反応を分析して改善に活かす
動画をWebサイトやSNSに埋め込むことで検索経由の流入も増加します。「撮る→投稿→分析→改善」を繰り返すことで、塾の集客を着実に伸ばせます。
なお、株式会社仕掛人では、YouTubeを効果的に活用するための実践ノウハウサイトを公開しています。再生率を高めるチェックリストや成功事例など、明日から活かせる情報が満載です。
「動画を作っても伸びない」「継続運用が難しい」と感じている方こそ、塾の魅力を動画で伝える力が次の集客の扉を開くきっかけになります。ぜひ一度参考にしてみてください。
まとめ:動画で“地域に愛される塾”へ
YouTubeは、ただの宣伝手段ではなく、「塾の想いを伝える場」です。講師の情熱や生徒の努力、学ぶ楽しさを映像で発信することで、地域の人々に信頼され、親しまれる塾へと成長していきます。
大切なのは、特別な機材や派手な演出ではなく、誠実に伝える姿勢です。一歩を踏み出し、継続的に発信を続けることで、共感の輪は広がっていきます。
また、株式会社仕掛人では、YouTube活用に関する無料相談を実施しています。動画の方向性やチャンネル運用にお悩みの方は、プロの視点で最適なアドバイスを受けてみてください。
地域に愛される塾づくりの第一歩を、ここから始めてみましょう。













