企業YouTubeチャンネル成功の秘訣
2024.05.17
企業YouTubeチャンネル成功の秘訣
近年では企業がYouTubeを活用する事例も増えてきています。
登録者数が1000名以上の企業チャンネルの数は年々増え続けており、10,000件近くになっていることがわかります。(株式会社エビリー調べ)
成果の出ているチャンネルが多くある一方で、戦略無しになんとなく始めても効果が出るわけではありません。
この記事では、企業のチャンネルで成功するためのポイントと、陥りがちな注意点について解説していきます。
需要ありきで考える
率直に言ってしまうと、企業のチャンネルは普通の個人のチャンネルよりも難易度が高く、失敗しやすいチャンネルだといえます。
その理由は、「自分たちの売りたいもの」「宣伝したい商品」にばかりフォーカスしすぎて、「YouTubeでの需要」を無視している場合が多いからです。
もちろん上手にアカウントを活用してファンもついていけば、企業の宣伝に非常に有力なプラットフォームではありますが、そもそもYouTubeは視聴者にとって「暇つぶしのプラットフォーム」であることを忘れないようにしましょう。
例えばスーパーに来ている人は、「買い物」に来ているわけですから試食販売にも目を向けやすいでしょう。 しかし、YouTubeは「暇つぶし」の場です。
「買い物」をしに来ているわけではないので、興味がない商品をガンガン宣伝されても、まず聞く気になりません。皆さんも「広告をスキップする」ボタンが出てきたら即押してしまう人の方が多いのではないでしょうか。
まずコンテンツとして暇がつぶせるものを作る、チャンネル自体に興味を持ってもらう、そしてファンになってからようやく宣伝も聞く耳をもってもらえるようになります。
「売りたい商材」×「YouTube需要」を探す
売りたい商材をA、YouTubeでの需要(伸びるジャンルや企画)をBとします。
先ほども言ったように、A(売りたい商材)だけの動画を作っても需要がなければ見てもらえません。
視聴者が見たくなる内容で、かつ商材もさりげなくPRできるような、AかつBの重なる所を探す必要があります。
まずは、自分たちのアピールしたい業界や、近い商材を使った成功例はあるのか?をYouTube上で探していきましょう!
なかには「ニッチな商品だから似た例がない」「あまり映像映えしない商材なんだけど、どうしよう…」というようなケースもあると思います。その場合は、商材を一段大きなジャンルとして捉えてみましょう。
商材を「大きなジャンル」としてとらえる
例えばあなたの会社でシャンプーを宣伝したいとします。
「シャンプーを使って視聴者が見たくなる動画ってどんなものだろう…><」
…と考えるから袋小路に入ってしまいます。
そこで、「シャンプー」という商材の抽象度を上げて、もっと大きいものとして考えましょう!
「シャンプー」なら「美容」という大ジャンルですね。
一段抽象度を上げるとどうでしょう?
「シャンプーを使った企画」だとかなり企画の幅が限られてしまいますが、
「美容」という大きなくくりにすると「ヘアアレンジ」や「メイク」、「スキンケア」など、YouTubeの視聴者にとっても需要が大きいジャンルになりますよね。
これなら企画もたくさん考えられそうです。
・「タイヤ」→「車」
…など、大きなくくりにするとYouTube上で需要のある動画もたくさん作れそうだ!となります。
「そうは言ってもやっぱりシャンプーの宣伝を…!」と思うと思います。しかし、初めからシャンプーだけを宣伝しても、ただの広告を見たいと思う人はいないので、宣伝するには順番が大事なのです。
まずは大きなくくりで捉えた需要のあるジャンルに参入してファンをつける、そしてチャンネルにファンが増えてきて、「このチャンネルは見たい」と視聴者が思える状態になってから企画の中でシャンプーを紹介する、という順番が重要です。
より詳しいジャンルリサーチの仕方や、再生されやすい企画の考え方など、さらに長期的に運営する上でのノウハウはこちらのプラットフォーム「SHIKAKENIN」でより詳しく解説していますので、企業チャンネルで悩んでいる際はぜひ参考にしてみてください。
また、「こんな場合はどうしたら良いの?」という相談にも個別で対応しています。
編集をYouTube仕様にする
前述のように、YouTubeに参入するのであれば、「視聴者に求められている」「需要がある」動画に寄せていくことが必須です。
それは企画内容にかぎらず「編集」も同じです!
人気のあるチャンネルを複数見ると分かると思いますが、YouTubeでは「YouTubeに合った編集」があります。
いかに飽きずに、ボーっと見ても理解しやすいように分かりやすく見てもらうかが勝負なので、BGMやSEを豊富に使ったり、不要な箇所はバッサリカットされて、テンポがいい動画が求められているのです。
それとは反対に、企業のチャンネルで多いのが、ずっと同じBGM、ずっと同じフォントテロップを使っていて、テンポが悪い動画です。
TikTokやインスタリールなど、視聴者はショート動画に慣れている為、テンポが悪い、見所が分かりにくいような動画はそれだけですぐ離脱されてしまいます。
YouTube用に動画を編集していくことを徹底しましょう!
ノウハウがない初期の段階では、まずYouTubeの動画制作に慣れている制作会社などに依頼することをおすすめします。
宣伝や関係者での登録、再生は避ける
チャンネルを開設したからといって、関係者や知り合いに宣伝して登録してもらったり、社員が何度も再生することは避けた方が良いです。
というのも、YouTubeは機械学習によって、視聴した人に近い属性のターゲットに動画を表示していくからです。
例えば、女性がターゲットの動画だとしても、男性社員が多く視聴してしまうと、アルゴリズムによって、男性にばかり動画がおすすめされる、という事態になってしまうのです。
ターゲットでない人に表示させてしまっても、クリック率は低く、視聴維持率も上がらない為、ますますYouTubeでの露出が減る、という悪循環になりかねません。
誤った機械学習をさせない為に、ターゲット層の違う関係者による再生は避けるようにしましょう。
まずはYouTubeというプラットフォームに「求められている」ものを理解して、その中でどのようにしたら自社の動画を見てもらえるか?
という順番で考えていくことが重要です。
「YouTubeを始めてみたいけど、まだ漠然としか考えられていない」という場合や、既に実施しているが「思うように成果がでない」など、お悩みを抱えている場合は、お気軽にご相談ください。