チャンネル設計ヒアリングの流れ
2025.04.29
これからYouTubeチャンネルを始めたい場合、まず何からするべきなのか迷うと思います。
依頼を考えているものの、実際の流れがどのようになっているのか不安に思う方も多いと思いますので、仕掛人に依頼した際の実際の流れをインタビュー形式でまとめてみました。
クライアント企業様のお悩みや運用目的をしっかりとヒアリングしながら進めていきますので、ご安心ください。
ヒアリングの流れ
これから会社のYouTubeを始めようと思っているのですが、何から始めたら良いでしょうか?
何も知識がない状態なので、色々教えてください。
ではまず会社のことについて聞かせてください。どんな事業をされているのでしょうか。
また、YouTubeを始めようと思ったきっかけ、こうなったら理想だ、というゴールは何でしょうか。
私達は、マッサージ器具やヨガウェア、ヘルスケア関連の商品などを販売しています。
「健康」に関心がある方がターゲットなので、現在のお客様の年齢層は高めなのですが、若い人達にも認知してもらいたいので、YouTubeを始めようと思いました。最近ではフィットネス関連の商品も増えてきたので、販売が拡大できるのが理想ですね。
なるほど、今まであまり認知されてこなかった層にも届けたいということですね。
フィットネスやダイエット系のジャンルは需要が多いですし、YouTubeに向いているかと思います。
では次に、貴社が伝えたい商材やアピールしたい事柄を、今度はYouTubeでの需要にすり合わせていく作業をします。
すり合わせていく、というとどういうことでしょうか。
すり合わせが必要、というのも「企業が売り出したいもの」と「ユーザーが見たいもの」には乖離があることが多いんです。
「商品を宣伝したい」「購買に繋げたい」という思いを前面に押し出したコンテンツを作ってしまうと、ユーザーからすると「CMみたいでつまらないな」と思われてしまい、結果的にせっかく作った動画が全く再生されない、といった事態になってしまうんです。
多くの企業チャンネルが失敗してしまうのは、この「YouTubeユーザーにとっての見たいもの」を無視したコンテンツを作ってしまっているからです。
下の画像のように、アピールしたい商材と、YouTubeの需要(面白い、参考になる、など見たくなる要素)が重なる部分を考えていくのが大切です。
なるほど。
たしかに自分がYouTubeを見るときは、笑えるものを選びがちなので、そこに急に広告臭の強いものが出てきたら別の動画に変えてしまいますね。
そうなんですよ。
「宣伝しなきゃ!」と思うとついついCMっぽいコンテンツになりがちですが、YouTubeユーザーは、「暇つぶし」の為にYouTubeを見ています。商品吟味の為に見ている訳ではないので、まずは「暇がつぶせること」を考えましょう。そして、なおかつそこで商品についても興味を持ってもらえるような内容を考えていきます。
たとえば、宣伝目線だけで考えた「使いやすくなった『〇〇(商品名)』を徹底解説!」という動画タイトルでは、ユーザーは見たくなりません。
反対に、ユーザーが興味を持てるような「むくみ解消でマイナス3センチ!」「歪みを治して痩せるストレッチ!」というタイトルであれば、「お、見てみようかな」という気になりますよね。
今は例としてあげていますが、こういった「商材と需要の重なるコンテンツ」を2~3週間ほどかけてリサーチして考えていきます。
なるほど。
2~3週間!そんなに時間をかけて考えるんですね。
そうですね。この需要のリサーチはとても重要です。
「伸びやすいジャンル」「伸びにくいジャンル」というものはありますし、今回はフィットネス関連の商材を扱っているので、ダイエットなどと絡めたりして、YouTubeでも需要が大きそうですが、中にはYouTubeで宣伝するのは難しい商材もあるかと思います。
YouTube以外の媒体の方が向いていそう、という場合には他の戦略をご提案することもあります。
そういった提案もしてくれると安心ですね。
また、チャンネルの発信ジャンルと同様、登場する「キャラクター」についても設計していきます。
「キャラクター」というと、動画に出る人のことでしょうか。
現在考えているのは広報の女性社員と、私の二人です。
ではその二人のキャラクター性、肩書きや性格、二人の関係性なども詳しく決めていきます。
漫画やアニメでも、登場人物には誕生日や好きな食べ物、性格、悩み、服装など、細かいキャラ設定がありますよね。YouTubeでも同じで、どんな人が動画に登場するのか、どんな個性や背景を持っているのかはとても大切です。
ただの「説明する人」ではいけないんですね。
商品の紹介をするイメージしかしていませんでしたが、自分の話をしたりする必要があるということでしょうか?
はい。「その人らしさ」、人間性が伝わってくるようにする必要があります。
どうして「キャラクター」が大事なのかというと、ファンになってもらう為、なんですよね。
もちろん初めは「企画がおもしろい、気になる」と企画自体が興味を持てるものである必要があります。
でも、コンテンツにしか需要がないと、「さらにおもしろいもの」「もっと気になるもの」と、企画の内容をどんどん過激にしなくてはならず、自分で自分の首を絞めてしまう状態になりやすいんです。
しっかりとその人自身にファンをつけて、どんな企画でも「この人が好きだから見ている」「この人がいうなら聞いてみようかな」と聞く耳を持ってもらう状態にすることが大事なんです。
なるほど。何かすごい特技や経歴があったり、個性に自信がある方ではないんですけど…。
あと、こういう仕事をしているわりに実は自分も運動不足だったりもして。(笑)
目立つ特技が必要なわけではないですよ。
そして、「運動不足」!いいですね。ギャップ性がありますし、「運動苦手でもできる〇〇」という訴求もできますね。
また、キャラクターとして、一人は「運動なんてしたくない面倒くさがりなキャラ」、「それにツッコミを入れていく熱血キャラ」と、二人の掛け合いがコンテンツの1つにもなります。
「運動するのが面倒くさい」という視聴者の気持ちを代弁してくれることで、親しみやすさにも繋がると思います。
一度キャラクターやジャンルの設定が決まると、その設定からブレないようにさえすれば、どんな企画でも作れるというのが強みです。毎回一人はノリノリで「これやりましょう!」と持ち出してくる、一人は嫌がる、みたいな(笑)
なるほど。撮影で運動するのはちょっと大変かもしれませんが(笑)。
設定があることで、「このチャンネルといえばこういうもの」、というイメージがつきやすくなりますね。ドラえもんじゃないですけど、声掛けしてくれるスパルタトレーナーとのび太君みたいなキャラクターというか。
運動は頑張ってください(笑)。
まさにそれです。「このチャンネルといえばこういうもの」、それが見る理由になります。
こうやってチャンネルの方向性やコンセプトを細かく設計したら、実際に動画にする企画例を2本、構成や脚本まで作成します。ここまでが、「チャンネル設計」になります。(チャンネル設計書の作成までにお時間をいただきます)
プラン毎のサービス内容
実際の動画の企画構成まで考えて頂けるんですね。
少しチャンネルのイメージが湧いてきました。
ちなみに、編集などもしてもらえるのでしょうか?いくつかプランがあったりしますか?
はい、プランは複数あり、ご予算に合わせてカスタマイズ可能です。
編集だけを単発で依頼することも可能ですし、おすすめなのは、編集工程も含まれているフルプランです。
フルプランでは、撮影以外の全ての工程を弊社が担当します。
企画構成、撮影後の編集、そして投稿後の分析、月次戦略の策定と、時間がかかる部分を弊社で担当するので、かなりの工程をカットすることができます。
例えば自社で動画制作する際に、1本あたり18時間かかっていたとします。
フルコンサルプランを利用すると、必要なのは撮影の2時間のみで、作業時間は9分の1ほどに短縮することができます。
また、初めての撮影ではカメラの画角もどうしていいか分からないと思いますが、撮影する場所や画角も指示、サムネイルの画像のイメージも詳しく共有するのでご安心ください。
たしかに…。今「画角」と言われて初めてそれに思い当たったくらいなので、「こうやって撮った方が良い」と細かく指示してもらえると助かります。
実際にYouTubeを始めようとすると、毎回企画を考えたり、アナリティクスを分析したり、工程が多そうだなと思っていたので、撮影をするだけというのはありがたいですね。
初めは分からなくて当然です。
編集も同じように、自分たちでする、というのももちろん良いのですが、初めの1本だけは依頼して「たたき台」を作るというのをおすすめしています。「オシャレな映像」を作ることと、「YouTubeでウケの良い動画」を作ることはまた別物なので。
なるほど!
ありがとうございました。予算に合わせた依頼ができるというのも良いですね。
まとめ
YouTubeを成功させるには、まず初めの「チャンネル設計」が重要になってきます。ここで全てが決まると言っても過言ではありません。
どんな事業でも市場調査はかかせないと思いますが、YouTubeでも同じです。これまで様々なチャンネルを運用してきた実績、知識を用いて、業界ごとの需要に合わせた「チャンネル設計」を行います。
そのためには、それぞれのクライアント様の状況を丁寧にヒアリングすることが必要不可欠です。まだ世に伝えきれていない魅力を動画に落とし込んでいく、その過程をお手伝いさせて下さい。
「どんな発信をしたら良いか分からない」、「既に運用はしているけど結果が出ない」など、ニーズに合わせたご提案が可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。